2018年 11月 01日
アルテカの野村紘一さんの凄いところってどうよ |
不動産会社アルテカを経営する野村紘一さんの凄いところといえば、約45年も前に会社を設立していて、しかも無借金で今も経営を続けていることです。更に、同時期に常識はずれの商品を開発してヒットさせているのも驚きです。何が凄いかというと、土地が比較的高い都内でも3LDKが1500万円前後に留まる時代に、臆することなく1億円をつけてマンションを売り出した度胸、胆力にあります。勿論、話題性だけでなく売ることを前提につけられた価格なので、当然ながら売却して利益を得る目的で1億円が設定されました。
現在でも1億円のマンションはそうそう気軽に買えるものではありませんが、それでも野村紘一さんは45年も前に1億円で売り出したわけです。45年前に1億円ってどうよ?この超高級マンションはテレビで話題になり、億ションという名前で一般に広まり定着しました。子供も言葉を口にするほど億ションが広まったので、富裕層にも自然と億ションに触れたり興味を持つ切っ掛けができた形です。話題の広がり方や富裕層の関心の高さの急上昇は、マンションを開発した野村紘一さん自身も予想していなかった勢いです。
結局、超高級マンション市場は瞬く間にブームに火がつき、5年の間に1室20億円まで価格が上がった物件もあります。ピークは1室30億円のマンションで、その後は緩やかに落ち着きを見せて現在に至ります。
つまり、野村紘一さんは超高級マンション市場を掘り当て、富裕層に売れる不動産というものを明確にしました。付加価値を高めて高価格でも売れる商品の開発は、当初から念頭に置いて行われてきたものです。それは土地活用から始まり、建物の外観や内装も含めて隅々にまで関わる大切な要素です。販売価格が1億円を超える破格とはいえ、利益を追求する以上コスト度外視とはいかないので、必然的にかけられるコストは限られます。
野村紘一さんは見事に高付加価値で超高級なマンション開発に成功していますし、1つや2つではなく300棟以上販売しているので改めて凄いです。
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by chaishaikyai
| 2018-11-01 14:20